乗鞍高原トレッキングコースガイド


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 以下にご紹介するコースの殆どは、ルートの途中で車道や駐車場を通過します。
ということは、コース全てを踏破しなくても、途中をショートカットしたり、その一部だけを楽しんだり出来るということでもあります。
お子様連れやご年配の方もどうぞ安心して自然探訪をお楽しみください。


A.鈴蘭橋〜三本滝〜乗鞍自然園〜一ノ瀬オソメ池〜番所大滝 (1日)

 出発点は乗鞍岳の全貌が素晴らしい国民休暇村手前の鈴蘭橋。第3駐車場の前からスキー場に入ります。
スキー場内にはクルマユリやヤナギランなどの高山植物が群生していますが、やはりスキー場の中ということで雰囲気はイマイチ。鳥居尾根中腹の乗鞍岳登山道を三本滝との分岐まで登ります。三本滝の分岐からは沢まで15分ほどのジグザグの下りです。ここまでは眺望もあまりなく、足慣らしのつもりでゆっくりと。
沢を渡り、沢ぞいの道を少し登り返し、吊り橋を渡って少し行くと三本滝。しばし涼風の中で水にさわって一休み。
 三本滝からは来た道を少し戻って、カモシカの径をレストハウスまで少しの登り。ここにはトイレや食堂などがあります。
 
 ここで県道(エコーライン)を横切り、看板に導かれ、リフト乗り場近くから乗鞍自然園にはいります。カラマツやモミの木の林の中の子リスの径を森林浴気分でゆっくりと下って行きます。人に会うことも少なく、静かな散策が楽しめます。
 突然明るく開けた湿原に出ますが、ここが孫市平。高山植物園のようで、一周20分ほどの周回路になっています。展望台がありますが、崩壊寸前。近くの東大ヒュッテはレンゲツツジの大群落です。ここからは治山林道沿いにいったん県道まで出ます。
 
 県道に出た地点が夜泣き峠バス停です。夜泣き峠の指導標から女小屋の坂径を一ノ瀬川まで下ります。この急坂は出だし付近が道がはっきりとしていませんが、歩きやすそうな部分を選んで大丈夫。降りたところが一ノ瀬キャンプ場奥の水芭蕉群生地です。春先は水芭蕉が見事ですが、ここまでの道に雪が残っているため経験者以外にはお奨めしません。
初夏からはリュウキンカやキンポウゲ、ショウジョバカマなどの高山植物を見ることが出来ます。
ここからはキャンプ場を通って日本一平に出ることもできます。
 
 今回のコースは、キャンプ場への道の途中から沢の下流に向かって右に登る道に入ります。「水芭蕉観賞路」という標識があるだけですが、間違うことはないでしょう。たぶん。
ほんの10数メートル登るとレンゲツツジの大群生地の湿地に出ます。昔はこのあたりの窪地を「オソメ池」と呼んでいたらしいのですが、現在は殆ど池はありません。そのまま道沿いに行くと、気持ちの良い草原に出ます。
 
 ここから少しの間、道ではなく草原散歩を楽しみます。目標は左前方の池(今はここがオソメ池です)の右端。この池は牛の水場として人工的に作られました。あたりは夏には牛が群をなしているはずです。
池の右端をかすめてさらに同じ方向に進むと、木の柵に行き当たります。かまわず乗り越えると、スーパー林道に出ます。スーパー林道を左に進み、どじょう池を眺めて着いたところが一ノ瀬第1食堂。この奥が白樺やスモモ・コナシの疎林に囲まれた日本一平で、多くの人が水遊びやバーベキュー・スポーツや散歩など、思い思いに楽しんでいます。昼食を摂ることが出来ます。
 
 第1食堂から更にスーパー林道を先に進み、小さな一ノ瀬橋橋を渡るとすぐに右に入るサイクリングロードがありますのでこの道に入ります。右側に小川のせせらぎを聞きながら、しばらくはこの道を歩きます。ゆっくり20〜30分ほどで唯一の階段状の登りが前方に見えます。この先には牛留めの柵があります。階段を上らず、階段手前の適当なところで右側の沢のほうに一段下ります。標識などは出ていませんが、かまわず踏み跡らしいところを下りましょう。
 
 沢までは降りずに、踏み跡を選んで沢と平行に歩いていくと徐々に道らしくなってゆき、そのうちに舗装道路に出ます。民宿やペンションの並ぶ道をそのまま進むと、県道(エコーライン)に出ます。出たところを右折(松本方面)し、「パル」への道の入り口を過ぎ、5分ほど行くと左側に番所大滝入り口の看板があります。指導標に導かれ、10分ほど下ると大滝の展望台です。乗鞍高原では最大の豪快な滝です。水しぶきを浴びて、1日の疲れを癒やしてください。
 
 「パル」までは大滝入り口から15分ほどで帰ることが出来ます。

B.乗鞍高原滝めぐり (1日)
  三本滝〜鈴蘭橋〜善五郎の滝〜牛留池〜一ノ瀬園地〜スイスの森〜番所大滝 

 乗鞍高原にある三つの滝を結んで歩く、ほとんど下りばかりのラクチンコースです。
スタートは三本滝レストハウス。ここから鈴蘭橋まではA、の逆コースをたどります。レストハウス横の指導標にしたがって、カモシカの径を沢に向かって緩やかな下りです。残雪期や雨の時など滑りやすいので気をつけましょう。途中、これから歩く乗鞍登山道への分岐を左に折れ、すぐに吊り橋を渡ると三本滝です。
 
 分岐を右に折れ、川を渡ると対岸の鳥居尾根中腹に向かって約15〜20分のジグザグの急登です。コース唯一の登りらしい登りですからゆっくり休まず、一気に登りましょう。乗鞍岳登山道に出ると、あとは下るだけです。このあたりの標高になると、ダケカンバが現れてきます。
 約40分くらいでスキー場を抜け、県道(エコーライン)の鈴蘭橋たもとにでます。
 
 道路の反対側に草をかぶって少し見えづらいですが、善五郎の滝への指導標があります。このあたりは広葉樹の雑木林で、秋の紅葉のきれいなところです。
善五郎の滝までは約15分、途中に観滝台と鈴蘭地区方面から来る道との分岐を過ぎ、木の階段を下って吊り橋を渡れば善五郎の滝展望台です。河原に降りることもできます。
ここからスイスの森までは、牛留池・一ノ瀬園地を経由するルートと乗鞍橋経由でショートカットするルートがありますが、せっかくですから前者を行くことにします。
 
 滝の展望台からすぐに階段を上ります。急なのはせいぜい10分ほどの登りです。ほどなく道は直角に折れ、ゆるやかな登りになります。一部駐車場の中を通るところが道を見失いやすいですが、指導標をよく捜しましょう。この道はふたりの小径と名付けられているせいか、確かに多い。牛留め池は、深い森の中の静かな池です。一周10分ほどですので是非周回してください。春先は水芭蕉が可憐な姿を見せます。
 
 一ノ瀬園地までの下りは、春にはワラビの宝庫です。2・3ヶ所小さな沢を渡ると東屋があります。ここからは右の道をたどるとアザミ池経由で一ノ瀬の舗装された歩道に出ることが出来ます。サイクリングロードに出ると左折して一ノ瀬第2食堂で一服。ここは、簾屋根の下での焼き肉などを楽しむことが出来ます。日本一平もすぐ近くです。
 
 第2食堂駐車場を出て、スーパー林道で左折し、サイクリングロードに入ります。
観光センター方面に10分ほどでイガヤレクリエーションセンター(スイスの森)方面への分岐があり、その方向へ右折します。このあたりは、明るい白樺などの広葉樹の疎林です。途中にくたびれたフィールドアスレチックスやマレットゴルフコースを見ながら下っていくと、急に明るく開けたスイスの森に到着です。
 
 そのまま車道をスキー場沿いに下り、ソバ畑や宿が並ぶ通りを抜けると県道(エコーライン)にでます。
右折(松本方面)し、約15分ほどそのまま下ると道路左側に番所大滝入り口の看板。指導標に導かれ、10分ほど下ると大滝の展望台です。乗鞍高原では最大の豪快な滝です。水しぶきを浴びて、1日の疲れを癒やしてください。
 
 「パル」までは大滝入り口から15分ほどで帰ることが出来ます

C.一ノ瀬園地〜善五郎の滝〜牛留池〜一ノ瀬園地 (2〜3時間) 

 このコースは周回コースですので、どこからスタートしても大丈夫です。今回は、一ノ瀬第2食堂駐車場から出発することにします。駐車場内の善五郎の滝への指導標にしたがって、登りの散策路を歩き始めます。白樺の小径と名付けられたこの道は気持ちのいい明るい芝生の広葉樹の林の中の道です。滑滝の上にかかる滝見橋を渡り、いったん旅館街にに出ますが、すぐに左折し、今度はカラマツの林の中を善五郎の滝に向かいます。晩秋には、カラマツの紅葉した落ち葉が絨毯となり、思わず自分で自分の写真を撮りたくなってしまいます。
 
 丸太を並べた階段を下ると善五郎の滝です。朝、天気が良ければ滝の上に虹がかかるはずです。
 
 滝のそばの展望台から、岩場の斜面につけられた階段を登り始めます。急なのはせいぜい10分ほどの登りです。ほどなく道は直角に折れ、ゆるやかな登りになります。一部駐車場の中を通るところが道を見失いやすいですが、指導標をよく捜しましょう。この道はふたりの小径と名付けられているせいか、・・確かに多い。牛留め池は、深い森の中の静かな池です。一周10分ほどですので是非周回してください。春先は水芭蕉が可憐な姿を見せます。
 
 一ノ瀬園地までの下りは、春にはワラビの宝庫です。2・3ヶ所小さな沢を渡ると東屋があります。ここからは右の道をたどるとアザミ池経由で一ノ瀬園地に出ることが出来ます。アザミ池も一周しましょう。6月にはアザミよりもレンゲツツジがみごとです。
 
 一ノ瀬園地の舗装された歩道に出たら、時間があれば右折し、小川沿いの道をキャンプ場奥の水芭蕉群生地まで往復しましょう。水芭蕉の季節以外にも湿地性の高山植物が多く咲き乱れるコースです。

D.一ノ瀬園地水芭蕉観賞コース〜スイスの森〜乗鞍橋(半日)
 人の集まる一ノ瀬園地第2食堂からの出発です。食堂横の舗装された歩道をキャンプ場に向かって歩きます。アザミ池の周回コースを通ってもいいでしょう。左手に小川を臨みながらの白樺・コナシ・スモモなどの広葉樹の林です。ショウジョバカマ・水芭蕉などもチラホラ見られます。小川の対岸は広い芝生の日本一平です。
 
 キャンプ場を過ぎ、静かな水芭蕉群生地群生地を約10分で一周し、「水芭蕉観賞路」の指導標にしたがって、オソメ池のほうに足を運びます。ほんの10数メートル登るとレンゲツツジの大群生地の湿地に出ます。昔はこのあたりの窪地を「オソメ池」と呼んでいたらしいのですが、現在は殆ど池はありません。そのまま道沿いに行くと、気持ちの良い草原に出ます。
 
 ここから少しの間、道ではなく芝生の草原散歩を楽しみます。目標は左前方の池(今はここがオソメ池です)の右端。この池は牛の水場として人工的に作られました。あたりは夏には牛が群をなしているはずです。
池の右端をかすめてさらに同じ方向に進むと、木の柵に行き当たります。かまわず乗り越えると、スーパー林道に出ます。スーパー林道を左に進み、どじょう池を眺めて着いたところが一ノ瀬第1食堂。この奥が白樺やスモモ・コナシの疎林に囲まれた日本一平で、多くの人が水遊びやバーベキュー・スポーツや散歩など、思い思いに楽しんでいます。昼食を摂ることが出来ます。
 
 第1食堂から更にスーパー林道を先に進み、小さな一ノ瀬橋橋を渡るとすぐに右に入るサイクリングロードがありますのでこの道に入ります。右側に小川のせせらぎを聞きながら、しばらくはこの道を歩きます。ゆっくり20〜30分ほどで唯一の階段状の登りを登ると牛留めの柵があります。ここまでが、一ノ瀬牧場です。さらに、サイクリングロード沿いに歩くとスイスの森に到着です。森というよりも芝生の台地のような所ですが、ここにも散策路や池がありますので、一服を兼ね、訪ねてみましょう。
 
 スイスの森から乗鞍橋までは、再びサイクリングロードです。途中にくたびれたフィールドアスレチックスやマレットゴルフコースを見ながら、登っていくと少し暗い雑木の森から、明るい白樺などの広葉樹の疎林に変わり、やがてスーパー林道に出て、終点です。

E.乗鞍高原〜見晴峠〜白骨温泉(2〜3時間)

 乗鞍観光センターの裏方向、P・ポエティカルとカントリーハウス渓山荘の間からこの道は始まります。峠のこちら側は植林されたカラマツ林、白骨側はモミやコメツガの針葉樹林の中の道です。迷うこともない静かな道ですが、はっきり言ってコース自体はおもしろい道ではありません。こちら側の乗鞍高原の展望や、峠を過ぎてからの木々の間からの霞沢の眺めが慰めでしょうか。
 静かな軽登山を手軽に楽しみたい方にはお奨めできます。
 
 ともあれ、このあとの名湯白骨温泉と一杯のビールを楽しみに、・・・・。